G310GS ナラシinナラ
こんばんは。
実は、新しい試乗車が仲間入りしています。

話題のG310GSです。
特に告知はしていなかったのですが、これには訳がありまして…
まだ慣らしが終わっていないんですね。
小排気量ゆえに慣らし状態でご試乗頂いても、車両の持つポテンシャルをフルに感じて頂くことが出来ないので、
慣らしが終わってから大々的に告知をしようと思っていたわけです。
というわけで、一刻も早く慣らしを完了させるために、ふらふらとツーリングに行ってきました。
…オール下道で。
まぁどうせ行くならG310GSの軽量かつ小回り気が利きストロークのある足回りが活きる所に行こうという事で、
山の方へ…

はい、本当に山の中です。いわゆる「酷道」とか「険道」というやつです。

見ての通り、路面状況は劣悪だったのですが、目論見通りG310GSはなんの問題もなく走ってくれました。
こんな状況だとG310GSの軽さは本当に助かります。
R1200GSでも走れるでしょうが、重量から来る緊張感が全く違うと思います。

霧が濃くて先が良く見えなあああああい!となっても、小回りが利くので、
「まぁ、本当にヤバくなったらUターンしよう」と思えて気が楽です。

また、濡れた落ち葉でスリッピーな路面でも怖くないです。
と言うか、パワーもそこまでないので滑り出したところで全く怖くはないです。

この手のバイクのオーナーになろうとしている人たちの懸案事項の一つに「シート高」があります。
何度かG310GSのシートが高くて怖いと耳にしています。
しかし、実際に同ジャンルのバイクと比較すると…
G310GSは835mm
カモシカマークでお馴染みのY社のSは830mm
パリダカレプリカのカウルをまとったH社のCは890mm(ローダウン仕様は830mm)
丸い目玉のS社のV-Sは800mm
緑色でお馴染み漢K社のVは815mm
と、実はG310GSのシート高は特別高くなく、我々日本人に優しい高さです。
万が一「おっとっと…」となっても車重が軽いのでリカバリーも簡単です。
もっとも、シートの幅が少し広めなのでその分少し足が付きにくいか感じはあります。
ただ、その分長距離でのお尻に対するプレッシャーは少なくなります。

サスペンションは一般的なオフ車に比べると少し固めです。
本格的なダートやガレ場だと正直辛いかも?という印象を受けました。
半面、今回のような荒れた舗装林道や一般的なワインディングだと良いフィーリングでした。
バンプや過重移動で返ってくるおつりの終息が一般的なオフ車に比べると上品です。
「ふわふわ」ではなくしっかり「いなして」いる感じですね。
また、ポジションが起きていることとアイポイントが高いので安心感が有ります。
この方が精神的に疲れにくいかな、と思います。

とまぁ、色々書き連ねてきて最終的に言いたいかと言いますと…
こいつはまごう事無き「GS」だ!
という事です。

もっとも、圧倒的な安定感や十分なパワーを持って大陸を一気に横断するようなキャラクターではありませんが、
山奥の集落の先の小さな神社だったり、突然現れる謎の分岐道やトンネルのわきからつづら折りに上っていく旧道に軽い車体を持って臆せず入っていき、気になる景色があれば気軽にバイクを止めて、
付近を散策する。
そんな使い方が似合うGSです。
誤解を恐れずに言えば「日本的なGS」ですかね。
酷道/廃道マニアの方には結構いい相棒になる気がします。
ひとまず、現在は慣らし運転に勤しんでおります。完了次第またこちらで告知いたします。
ほな。